我が家は、2000年に家を建てた際に合わせて太陽光発電パネル(2.9kw)を設置しました。
当時は国から補助金も出ていましたが、太陽光パネル自体の価格が高く、もう少し容量の大きいパネルを付けたかったのですが予算の関係もありこれくらいで我慢しました。
あれから24年、途中再生エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)があり、大きな利益はありませんでしたが、それなりに収入はありました。
それが5年前にFIT制度から卒業し、買取価格も雀の涙。
それがひょんなことから蓄電池(蓄電容量5.8kw)を設置することになりました。
この記事では、我が家がなぜ蓄電池を設置するに至ったかを解説していきます。
現在、我が家のように太陽光パネルを設置していて蓄電池をお考えの皆さんの参考になればと思います。
我が家の基本的情報
- 太陽光発電(2.9kw)
- エコキュート
- オール電化
卒FIT後はどうしていたのか
2019年にFITを卒業する前には、どうすれば良いのか悩むばかりで有効な手段も見つからず、結局1kw7円で買い取ってもらっていました。(ちなみに我が家は九州電力です)
そして、その頃は蓄電池は単に太陽光で発電した電気を貯蓄するだけだと思っていました。
今思えばもっと勉強するべきだったと反省しています。
太陽光パネルを設置してから24年経過し、一番気がかりだったのがパワーコンディショナでした。
パワーコンディショナは寿命が20年程度と言われており、24年経過している我が家ではいつ壊れてもおかしくない状態でした。
太陽光パネルについては、出力が極端に低下していることもなかったので大丈夫かな、とは思っていました。
実際に今回設置していただいた業者さんに聞いたところ、太陽光パネルの寿命は20〜30年と言われていますが、実際にはそれ以上持つ可能性は高いです、とのこと。
パネルの状態も見ていただきましたが、経年劣化で多少出力は落ちてはいるものも、気にするほどのことはないということでした。
なぜ蓄電池をつけようと思ったのか
なぜ蓄電池をつけようと思ったのかは、ホームセンターのアンケートがきっかけです。
買い物に行った際に蓄電池に関するアンケートに答えて色々と話を聞かせてもらいました。
この時まで蓄電池に関する知識は、まったく無く節電効果があることすら知らなかったのです。
ですからこの時アンケートをしていた業者さんには本当に感謝しています。
ただ、この業者さんの説明で蓄電池に関する知識は得られたのですが、大幅に節電できるという話はちょっと盛りすぎだったので、結局この業者さんには頼みませんでした。
ここで分かったことは、蓄電池を導入すれば、今まで売電していた電力がほぼ蓄電池に蓄えられ、また安い夜間料金で昼間の電力を賄うことができるため節電できるということでした。
節約効果
蓄電池に関して仕組みを理解してから、我が家ではどれくらい節約できるかシミュレーションしてみました。
我が家の場合、ひと月の電気代は平均すると12000円程度。
多い月でも2万円を超える月はほとんどありません。
それに太陽光発電も2.9kwと容量が大きくないため、平均すると4000円程度の節電になる予想です。
年間にすると、5万円弱ということになります。
2023年は国からの補助金が入っているので安くなっていましたが、今後補助金がなくなり再エネ賦課金が上がっていくだろうと予想されるので、電気料金は随分抑えられるはずだと考えました。
蓄電池の寿命は15年から30年と言われているので、最低でも20年くらい持てば元は取れるかなと思っています。
パワーコンディショナーの限界
我が家は新築と同時に太陽光発電を始めたので、パワーコンディショナーも使用して24年になります。
パワーコンディショナーも寿命は10〜15年と言われているので、すごく持っていると思います。
パワーコンディショナーが壊れると、太陽光発電が使えなくなるのでいい加減交換しなければと思っていました。
しかし、パワーコンディショナー取り替えるとなると30〜40万円くらいはします。
パワーコンディショナーだけ取り替えて現状を維持するか、蓄電池を設置して将来の電気代高騰に備えるか、
本当に悩みました。
結果、蓄電池を設置することに
結果としては、蓄電池を設置することにしました。
理由としては、
- 太陽光パネルはまだまだ持つ
- 売電しても数千円程度にしかならない
- 今後電気料金は上がっていく
太陽光パネルはまだまだ持つ
我が家の太陽光パネルは、24年使っていますがまだまだ元気に発電しています。
太陽光パネルの寿命は、20〜30年と言われていますが実際にはそれ以上に持つようです。
ただ経年劣化は避けられません。
蓄電池を入れる前に太陽光パネルの状態を見てもらいましたが、多少の経年劣化はあるが、特に問題なしということでした。
それに、いきなり壊れてしまうことはあまりないようなので、メンテナンスしながら使えば長持ちしそうです。
売電しても数千円程度にしかならない
卒FIT後は、買取価格の単価が下がって1kwあたり7円になりました。
我が家は太陽光パネルの容量が大きくないため(2.9kw)、多い月でも100kwくらいしか売電できません。
少ない時は20kw程度です。
ですから、年間の売電金額も5000円程度です。
それなら、売るより貯めて自分で使った方がお得だと考えます。
今後電気料金は上がっていく
今物価がどんどん上がっていますよね。
ウクライナ侵攻や円安の影響もあるのでしょうが、今後は物価は上がっても下がることはないと考えています。
それに伴い、確実に電気料金も上がっていくはずです。
また、再エネ賦課金も今後上がっていく見込みのようです。
再エネ賦課金は、電気の使用量に応じて徴収されるので、使用する電気料を減らすのが一番効果的です。
長々と述べましたが、以上のような理由で蓄電池の導入に至りました。
どうやって業者を選んだか
蓄電池を導入することは決めたものの、設置業者をどうするのかは悩みました。
蓄電池を扱っている業者を知っているわけでもないし、何か知り合いのツテがあるわけでもありませんでした。
そこで、ネットで検索してタイナビという一括見積もりサイトを利用しました。
このサイトでは、一括見積もりで最大5社から見積もりが取れるということで早速申し込みました。
すると、メールで見積額を知らせてくれる業者、電話でこちらの状況を聞いて詳細な見積もりを出してくれる業者、いろいろでしたね。
地域によって業者は違うはずなので、対応もさまざまだと思います。
見積もりをいただいた業者から1社に絞り込みましたが、価格の上では2番目に安かったと思います。
なぜ1番安い業者を選ばなかったか?
契約した業者の方が、我が家のライフスタイルや状況に合わせた見積もりを提出してくれたからです。
また、ネット等でも調べてみましたが信頼がおける業者だと思われたからです。
実際に我が家で説明を受けましたが、とても丁寧にこちらの質問にも答えてもらい、工事の日程調整や補助金の申請なども、的確に対応してもらい信頼できると確信できました。
蓄電池設置後
蓄電池を設置して4ヶ月経ちますが、電気料金が大きく下がったとかいった効果はまだ見られません。
天候等にも大きく左右されるので、1年間ぐらい使ってみて判断したいと思います。
しかし、気持ちの面では付けてよかった点はあります。
- 節電意識が高まった
- 停電時への不安が解消された
節電意識が高まった
節電への意識はそれまでもありましたが、蓄電池設置以降はより一層高まりました。
蓄電池を最大限有効に利用するには、昼間は夜間に蓄電池に貯めておいた電力を使い、今まで電力会社に買い取ってもらっていた電力を蓄電池に回す必要があります。
なので、蓄電池にある程度余裕を持たせ、昼間は発電した電力も利用しつつ電力会社に売らなくていいくらに蓄電池の容量を設定しています。
また、洗濯や食器洗い乾燥機なども夜間の時間帯で利用するようにしています。
こうすることで、昼間の時間帯の高い電力を使わず、夜間の安い電力で全て賄えるように工夫しています。
停電への不安が解消された
停電には苦い思い出があります。
20年ほど前ですが、台風によって近くの電柱が倒され二日間ほど停電になったことがありました。
その時、昼間は太陽光発電から電気を使うことができたのですが、容量が少ないため冷蔵庫を止めないということしかできませんでした。
まだその頃はエアコンがなくても過ごすことはなんとかできましたが、今のような機構ではエアコンなしでは生活できないと思います。
しかし、蓄電池があれば停電があっても快適とまではいかないかもしれませんが十分しのぐことはできると思います。
停電なんてそんなにあるものではありませんが、備えあれば憂いなしです。
まとめ
我が家に蓄電池を導入した経緯を解説していきました。
太陽光発電をしている家庭で蓄電池を導入しようか迷っている方達の参考になれば幸いです。
今後は、実際に蓄電池を導入しての電気の使用量や電気料金について定期的に記事にしていきたいと思っていますのでそちらも読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。